近所の図書館は小さいので、好きな作家の本はほとんど読み終わってしまっています。そこで著書数の豊富な東野圭吾さんをしばらく読んでいました。今回は「ダイイング・アイ」です。
「ダイイング・アイ」のあらすじ
1つの悲惨な交通事故から物語は始まります。それがきっかけで不思議な事件が起こっていきます。
この話の主人公とも言うべき人物は雨村慎介で、職業はバーテンダー。彼が事故の被害者の夫に襲われて、事故の記憶を失ってしまいます。
その記憶を呼び戻そうとしているときに出会う奇妙な女。それは亡くなった被害者の女性にそっくりで・・・。
「ダイイング・アイ」はちょっと消化不良気味に終わる
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、読み終わったときに、なんかイマイチ感が抜けない小説でした。
まず、雨村慎介と同棲していた成美は結局どうなったか?というのも推測の域を出ません。
そして被害者である岸中美菜絵に取り憑かれたような上原ミドリ。まあ岸中美菜絵だとしても、彼女が復讐以外に慎介に近づく目的がよくわからん。
最大の疑問が、これはミステリーにしたかったのかホラーにしたかったのか?
どちらも中途半端になっている感じがしました。
面白かったのがカクテル
主役の雨村慎介がバーテンダーということもあり、カクテルの名前や作り方が少し出てきます。
私自身ほとんどお酒は飲まないのですが、美味しそうと感じました。知らない名前のカクテルばかりで、読んでいて面白かったです。
最後に・・・
「ダイイング・アイ」は映画化もドラマ化もされていませんが、原作のままでは難しいような気がします。ちょっと不明な点が多いストーリーなので・・・。
けっこう立て続けに東野圭吾さんを読んだので、しばらくはちょっと変えますかね。