紫外線が多くなる季節。きちんとした紫外線対策は、シミやしわのないきれいなお肌を維持するためにも必要ですね。そして、原因となるメラニン色素とは絶対に退治しなければならないものなのでしょうか?
メラニン色素とは?
シミや肌の色が黒くなる原因となるメラニン色素。これはメラノサイトという細胞から作られています。このメラノサイトは、紫外線の波長に反応します。
メラニン色素を作って肌の色を黒くすることによって、紫外線が皮膚の奥まで届かないように保護しているのです。メラニン色素は肌の防護服のようなものなのですね。
人にみられるメラニンは2種類存在し、黒色のユーメラニン(真性メラニン)と、黄色のフェオメラニン(黄色メラニン)です。
ヒトの皮膚や髪に存在するメラニンは、この2種類の複合体であり、その比率により皮膚や毛髪の色に違いが出ます。
人間は同じメラニンを持っていますが、白人と有色人種で肌の色が違うのは割合の違いみたいですね。
メラニン色素がシミになる原因は?
作られすぎたメラニン色素は皮膚に沈着し、くすみやシミの原因になることがあります。肌はターンオーバーによって再生し生まれ変わっていますが、再生される際に使われたメラニンは一緒に外に排出されます。
ターンオーバーで古い皮膚が排出されてもメラニン色素が残っている場合、皮膚はいつまでも黒く見えます。シミの原因はこの現象です。
皮膚のシミは、紫外線を浴びた直後にできるものではなく、時間が経過して肌の状態が落ち着いてから目立つようになります。多くの場合、夏の紫外線がシミという形で認識できるようになるのは、秋や冬になって日焼けが抜けてきた頃になります。
メラニン色素を減らす方法とは?
体の中からメラニン色素を減らしていくには、一般的に美容や健康に良いとされているビタミンたっぷりの食べ物や飲み物を摂取することが一番です。
普段のスキンケアにはビタミンC誘導体など、美白が期待できる成分を配合したものを使うといいでしょう。
できてしまった頑固なシミにはハイドロキノン配合のものや、美容外科などのクリニックがおすすめ!
メラニン色素は“悪”ではない
紫外線から肌を守るために作られるメラニン色素は、決して悪ではありません。これで防御していないと、水ぶくれやひどい炎症を起こす可能性があるわけです。
しかも、メラニン色素は髪の毛と深い関係が!毛根にあるメラノサイトが年齢やストレスなどで弱ってくると、白髪が増えるんです!
肌は白くありたいけど、髪の毛は黒くありたいですよね・・・。
最後に
シミができてしまってから慌てることがないよう、早め早めの紫外線対策がポイントになります。お肌が紫外線でダメージを受けることがないように、紫外線がさほど強くないように見える時から、きちんと対策を講じておくことが肌のためになります。
美白ケアで一番大切な事は、なるべく紫外線を浴びないこと!紫外線が当たらないようにするには、常に日焼け止めクリームを塗り、長袖や帽子を身に着けることですね。
と言っても、油断しがちなのは家の中や、洗濯物を干すときなど。
実際、外出する予定もないのに日焼け止めクリームを塗ったり、長袖で過ごしたくない私はけっこうあきらめムードですけど(笑)